ーはじめにー
これは劇団「東京マハロ」の演目「紅をさす」に当時、自分が推していた木崎ゆりあちゃんが出演しており、それを東京まで遠征し見た感想をTwitterに綴ったものである。
因みに「紅をさす」の内容は性同一性障害を取り扱った作品で、女性になりたいと望む7歳の少年「栄五郎」を癖は強いが暖かい親類縁者たちが優しく受け入れ、最後までわだかまりを持っていた母親が息子と真剣に向き合う名シーンで終わる作品である。
ゆりあちゃんの役は栄五郎の同級生で本劇ではあまり語られなかったが、ゆりあちゃんも性同一性障害という設定であるw
ブログ再掲載にあたり思い立ったままにつぶやいた乱文乱筆を多少分かりやすく修正しましたw
ースタートー
「紅をさす」って実はあの後に続く物語が本編になるんじゃないかと思うんだよね~
今回は主人公の栄五郎の幼少期の話だったけど次は彼の青年期の話で。。
続編の舞台の冒頭ではゆりあちゃんと栄五郎が手を繋いで立って。。
栄五郎が「そろそろ夢が実現しそうです」と言って。。
ゆりあちゃんが「でも続きがあったのです」~みたいな始まりw
前回あえなく挫折した「紅をさす」の続編。考えました。
仕事中勝手に思考が溢れました。。
メチャクチャ長文になります。。
メールボムじゃないんでブロックしないでね~三
三
三
物語のベースは前書いたのと同じです。。
ただ、最後にゆりあと栄五郎が結婚するハッピーエンドの物語だと何の障害もなくつまんないんで。。
間、話がこじれるようにw栄五郎のことが好きなライバルを新たに設置します。。
でね、彼は栄五郎と真逆なとても魅力的なキャラクターで。。
チビでデブでハゲの野性味あふれるがさつな男wそして、とことん熱い!
イメージ的には福澤重文さんw (※「紅をさす」出演の個性派俳優)
今回二役で頭も丸めてもらいましょう~
同時にゆりあちゃんにも恋人を設置しましょう!
可愛らしく大人しい天然さん、でも人一倍強い心を持っている。。
48GでいうとSKEの江籠ちゃんかHKTの美桜ちゃんw
ゆりあと栄五郎は高校時代に二人に出会い恋愛をし同時に強い迫害を受ける。。
ゆりあちゃんが大好きな学園物ッス!
しかも、超複雑な四角関係ですw
仮にチビデブ男を「重文」、天然娘を表記が美しいので「美桜」にしましょう。。
学園内で強烈な迫害を受け、しかし4人は強く生きていたが。。
それもやがて限界へ達する。。
そこで重文が提案する、自分が生徒会長に立候補して学園の改革を行うと。。
実は重文はクラスでもリーダー的存在で欠点はルックスだけだったw
重文は頭も切れ、日本人特有の熱しやすく冷めやすい性格を利用し熱のピークを投票日に持ってくる策を立てる。。
そして、いちばん重要なのは大多数の無関心な層『サイレントマジョリティ』の支持を得ることだという。。
彼らを引きつけるために、自分は敢えてピエロになると宣言するw
インドの映画ならここでCGをふんだんに使った4人版サイレントマジョリティのパフォーマンスが始まるところだが割愛w
重文とゆりあは先頭に立ち、学園の各所で演説を展開。。
大人しい、栄五郎と美桜は裏方で横断幕を縫ったり、BGM(サイエントマジョリティのアレンジ)を制作したりバックダンサーをして支えるw
そんな活動の中、重文の演説が火を噴く!
自らをパーフェクトコンプレクサー(完全なコンプレックスの人)と名乗り。。
「俺を見ろ!デブで、ハゲで、ホモ。。俺はコンプレックスの塊だ!
俺程でなくても皆も少なからずあるはずだ、そんな人たち誰もが皆胸を張って学べる学園を目指そうじゃないか!
必ず実現できる!何故ならリーダーはこの(両手の親指で自分をさす)俺だからだw」
変な盛り上がりを見せ、重文は一躍人気者となりアンケートによる票読みをすると現職の生徒会長と遂に並んだ。。
焦った生徒会長側が痛烈な妨害を仕掛けてくる。。
重文はそのすべてを事前に察知し、回避し続けるが、最後の不良による立候補取り下げの脅しはまんまと食らう。。
そこで重文は大いに挑発をする。。
カッとなった不良が重文に殴り掛かる、必死に三人が止めようとするが重文はそれを制し袋叩きに合う。
不良が去った後、担架で運ばれる重文は痛そうに引きつった笑顔をみせ「勝った」という。
これでサイレントマジョリティの同情票を得られると。。
翌日、包帯にぐるぐる巻きになった重文が松葉杖を突いて通学してくる。。
パフォーマンスだと知っている三人は多少呆れるw
お昼休み、放送室でスピーカーによる立候補者たちの最後のアピールが始まる。
とても大切な最後の一手。
緊張した面持ちでゆりあ、栄五郎、美桜は放送に集中する。
そして、重文が再び吠える!
「この薄汚い豚ども!俺様の金言を聞く準備は出来てるか?!」
ずっこける三人。
しかしその後、重文は名演説をする。
出だしから急にトーンを落とし、しっとりと現実を説く。。
「皆さん一人でババ抜きはできますか?
自分に嘘をつけますか?
いいや、それは絶対にできない。。
でもこの世の中を見回してみると、偽りや嘘だらけだ。。
仮面で顔を覆い虚像をまとう人生。。
そんな事に如何程の価値があるというのだろう。。
本当はみんな『正直』に生きたいはずだ。。」
(※ここでビリージョエルのオネスティが流れ始める)
学園じゅう「うわ演出だっさ!オネスティと正直が掛かってるやんw」と思うが同時に惹きつけられる。。
「せめてこの学園だけでも『正直』でいられる場所を作ろうじゃないか!!!
Σお"お"お"お"お"ぉぉぉーね"すていいいぃぃぃー!!!」
気持ちの高ぶった重文は"オネスティ"のサビが来ると思わず大声で熱唱してしまい。。
放送は残り時間を余らせて突然切られる。
頭を抱える三人。
だが投票日当日、重文は大量得票を獲得し生徒会長に就任する。
重文はパーフェクトコンプレクサービリージョエルと改名する。
重文は仲間の3人を生徒会員に任命し、新たな生徒会が発足する。
新しい生徒会は人の優しさの分かる学園の運営を行い、いじめ撲滅を信条とし特に責任感の強い美桜が率先して見回りを行った。
彼女が一声上げると直ちに3人が集まり、ゆりあが腕力で生徒の仲裁に入り、重文が職員側と折り合いをつけ、栄五郎が被害者のフォローと得意分野を担当し次々に問題を解決していくのだった。。
充実した学園ライフの中、ゆりあはついに栄五郎へ告白すること決意する。
しかし、その前にゆりあは美桜から告白を受ける。
ゆりあはとても気の弱い美桜が全力で挑んだ告白を即、断ることが出来なかった。
きっと彼女は傷ついて立ち直れない。
取り合えず、保留にし彼女のために時間を掛けて断る方向にもっていこうと考えていた。
そんなある日の校舎裏でゆりあは、栄五郎が重文に告白している場面に偶然遭遇する。
ゆりあの耳には何も入ってこない。
二言三言会話を交わしふたりは、しっかり抱き合った。
半泣きになりながら走ってその場を離れたゆりあに心配して声を掛けるものがいる。
美桜が心配そうに立っていた。
ゆりあは美桜の肩をつかみ「付き合おう!」と言い美桜が「はい」というが早いか美桜を強く抱きしめる。
「痛い!痛いよゆりあちゃん!でも嬉しい。。」
美桜もゆりあを抱きしめた。
校舎裏でも栄五郎と重文が抱き合っていた。
夕日が4人を染めた。
学園編はこれでおしまい!次からはヘビーな社会人編!
社会人になり栄五郎と重文はラブラブだが、ゆりあと美桜は別れ友だちになる。
美桜が涙ながらにゆりあに別れ話を持ち出したのだ。
「ゆりあちゃんは本当はほかの人が好きなんでしょう?」という美桜にゆりあは無言でうなづいたのだ。
実はゆりあは美桜と付き合っている間もずっと栄五郎が好きで最早その衝動を止められなくなっていた。
だけど告白できず片思いを通していた。
そう、この物語は社会の白い目や迫害にさらされて結婚できない栄五郎と重文を、本当は栄五郎が好きなゆりあちゃんが全力で支えるとても悲しい物語なのです!
各職場で迫害を受ける4人が再び集結し最強の4人と自称し社会への反撃が始まる。
重文が言う、俺は衆議員に立候補する。
社会を変えるのはそれが近道だと。
父の知り合いに有名議員の秘書も務めた選挙のプロがいてその方が協力してくれると
しかし国会議員は生徒会長のように簡単には行かずとにかく大金が必要だった。
4人は金策に奔走する。
重文はなんとか立候補にこぎつけたが、実際はそこからが大変だった。
人も殆ど雇えない重文は四人とも会社をやすみ不眠不休で選挙活動に勤しむ。
そんな中、最早初老となった田尾家(栄五郎のとても優しい親族)や先生やかつてのクラスメートが駆けつけ無償で活動に協力してくれる。
しかし票読みをしてみると現職との差は大きく苦戦は続く。。
そこで元秘書が提案する。
票を金で買いましょう。5千万用意してくれれば私が当選させてみせましょう。
がっくりうなだれた4人に対し田尾家が言う。
俺の退職金を使ってくれどうせこの歳で使いみちがない
私の退職金も使っておくれ、俺の貯金も全額くれてやる!
田尾家の協力により金額は集まり、秘書は絶対あなたを当選させてみせましょうという。
だが、重文は大差で落選する。
そう重文は詐欺にあったのだ。
血相を変えて重文は秘書の事務所になだれ込む。
秘書は全く悪びれず答える、何のことかわからない?証拠でもあるのかね?それとも不正を選挙管理委員に訴えるか?それはそれであなたの協力者にご迷惑がかかるんじゃありませんか?
重文は顔を真赤にして激昂する。
「お金を返してください!」
そいつをつまみ出せ。
重文は雨の中に放り出され、そのままずっと何時間も「お金を返してください」と連呼する。
夜も深くなり、いつしか秘書の豪邸の明かりがすべて消える。
「あのお金は。。大切なお金なんです。。
おじさんやおばさんたちから頂いた。。
たくさんの思いや夢の詰まったお大切な金なんです。。」
地面でうずくまり最後は嗚咽になる
明け方に、全身びしょぬれで重い足を引きずるように重文が帰ってくる。
虚空をぼーっと見つめ、抜け殻になった重文を三人が支える。
それから結構、時間はかかったが三人は励まし続け、重文がようやく復活する。
重文は言う、近道なんて楽をしようとしたのが間違いだ、これから茨の道だが一緒についてきてくれるか。
三人は真剣な目で強く頷く。
4人はマイノリティーの団体を立ち上げ地道な活動に入る。
活動を続け皆が中年になったある日、重文が突然浮気をする。
栄五郎はショックを受け団体からも去りたいという。
ゆりあは、なら私も団体やめていいと言い、悩む栄五郎に「どうせなら。。二人付き合っちゃおうか?」と冗談目かしく言うが栄五郎に笑われて本気でしょげる。
それから栄五郎はどんどん元気がなくなり、最後はごはんも食べなくなる。
ゆりあは切れて重文の部屋へ怒鳴り込む。
ドアが空いたと同時にあごに膝をくれてやりそのままなだれ込み、重文の待て待て!の言葉も無視しボコボコにする。
ゆりあが息を整えるために手足を止めた時には既に重文の顔は腫れ上がり別人になっていた。。
「もー待てって言ったのにー」
重文が説明する
俺はアイツの自由を奪っている。それが我慢ならない。
アイツは俺より器量がよく探せばいくらでもいい相手と付き合えるはずだ。
ゆりあはそんなの勝手だと言う。
重文は続ける。
「俺は気づいてしまったんだ。
俺達が結ばれる世の中なんて来ない。
みんな年を取った。ここから先はみな自分のために生きてほしい、
もう…俺の独りよがりに皆を拘束するのは…俺の心が耐えられないんだ!」
ゆりあが叫ぶ。
「誰が嫌だって言った!みんな進んで拘束されてんだ!
今更、音を上げるなんてゆるさねえ!
あんたは常に私達の道標でいろ!
これは命令だ!
今から私はお前を病院送りにする。
命令に背いたらどういう目に合うかその身にしかと!
Σ 恐怖と痛みを刻み込め!!!」
「ひー!」
ゆりあは重文を本当に病院送りにする。
誰にやられたか重文が口を閉ざした為ゆりあは前科者にならずに済んだ。
それから時はたち、全員老人になった。
寿命ギリギリで国がようやく動き、栄五郎と重文は結婚式を挙げる。
ゆりあはそれを最後まで見る事はできず、静かにその場を去り自宅で朝まで泣き明かした。
最後のシーン。
「栄五郎と重文のお墓」にたたずむゆりあ。
優しい手つきで草をむしり掃除を始める。
二人のお墓に、「オネスティのCD」と「マカロン」をお供えすると学生時代からの様々な思い出を語りかける。。
涙が出るほど笑った後、手を合わせて。。
ゆりあはそっと呟く。。
「もう。。本当の気持ちを言っても、いいよね?
本当は。。ずっと。。ずっと。。ずっとあなたのことが好きでした。」
うなだれるゆりあと暗転。
手を繋いで立っている栄五郎とゆりあ。
英五郎はお決まりのセルフゆりあちゃんは、でも続きがあったのです。。の続きを語る
「最初あなたに出会ったときからこの思いは少しづつ大きくなりました。
でも、それがバレルといつこの関係が壊れるかわからないという恐怖の中で葛藤しこの歳になりました。
今振り返れば、悲しいことが少し多かったのかな?
けど、おおむね満足な人生でした。
私はこの思いを胸に生きていきます。
大切な宝物をくださり、ありがとう。」
で、結局ゆりあちゃんは独り身のまま寿命を終えるんだ。
ゆりあちゃんが最後に思い浮かべたのは。。
また何回目かに栄五郎にもうそろそろ身を固めたら?と言われる場面。
ゆりあちゃんは「こんな乱暴なやつ誰ももらってくれないよ」と答えて二人で笑い合った。
布団に横たわる現実のゆりあちゃんもにこりと笑い、そのまま安らかに寿命を終える。。
きらりと光る何かが目からこぼれ落ちて、枕にしみ込んだ。。
という。。とても悲しい物語でした。
終わり~
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