-第二章-
«世界を滅ぼす力»
ゆいはん
「あ、峯岸さん回収するの忘れた」
~機械軍団包囲網のど真ん中~
峯岸
「お許しください!お許し下さい!お許し下さい!」
「お許しください!お許し下さい!お許し下さい!」
ぽい。
無言でバリカンを投げ渡すボスゴンスケ。
峯岸
「こ。。これは。。」
「こ。。これは。。」
包囲網が発する、無言の圧力が増す。
峯岸
「とーほほほほー。。」
「とーほほほほー。。」
長い沈黙の後、淋しげなモーター音が辺りに響き渡った。
~ブラック・リバー内部~
川栄
「大丈夫でござるよ"影召喚"は強制召喚忍術なので時間が経てば自然に皆元の場所に戻されるでござるよ、それがしの練度では長時間の召喚は無理なんでそろそろ時間切れでござるかな?ニンニン」
ゆいはん
「なーんや、それやったら安心やな肝を冷やしたわw」
三銃士
『えーせっかく来た所なのにー!
こうしちゃいられなーい!記念の写メ写メ写メ!』
先輩の9期たちを奪い合い、失礼を通り越し暴力的にオラオラで写メを取りまくるLOVO修行選抜たち、しばらくすると彼女たちの体は透けはじめ完全に消え元の場所へ帰っていった。
みなるん
「帰ったの。。か!?」
「帰ったの。。か!?」
島田
「もう。。身も心もボロボロ。。あ!みゆが震えている大丈夫?」
みゆ
「わたし。。大切な何かを。。失った」
~峯岸の自宅~
峯岸
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
涙声で謝罪を繰り返しバリカンを滑らせる彼女の頭は、ちょうど半分ほど収穫が済んだところであった。
~ブラック・リバー内部~
ゆいはん
「ところで、ぱるる久しぶりやんな」
ぱるる
「私ぱるるじゃないよ。。あ!」
急に持ってきた大きなバッグから服を出し着替え始めるぱるる。
周りに誰も居ないかの如くメイクもはじめ、最後に犬の耳を頭に付ける。
周りに誰も居ないかの如くメイクもはじめ、最後に犬の耳を頭に付ける。
ぱるる→ソレイユ
「僕はソレイユだよ!」
「僕はソレイユだよ!」
ゆいはん
「今、ぱるるやったやーん!
あ!て言ってたし、急に一人称も変わってるし!
絶対、今設定思い出したんやん!」
ソレイユ
「ち。。違うよ、ぱるるはこの体の奥底に封印されていて、たまたま表層に短期間現れるだけで、基本は僕がこの体を操る人格だよ」
みなるん
「何か。。難しいこと言ってるけど。。それでぱるるが満足ならそういう事にしておこう。。
心の問題って複雑だし。。」
まりこ
「てか、人格というか犬格のような。。」
みなるん
「ぱるるについては謎が多い、今後のためにここで出来るだけ情報を集めておこう。
ソレイユ以外にも人格が何人いるの?」
ソレイユ
「僕も合わせて9人の人格がいるよ」
島田
「ちょっと待て。。まさかその早着替えの衣装みたいにやたら着ぶくれしてるの。。
9人分のコスプレのためか!?」
ソレイユ
「。。。(視線を外して軽い口笛)」
島田
「黙秘って!絶対そうじゃん!
なんてアナログな多重人格者なんだ。。」
みゆ
「君という人格をぱるるが作った経緯は?」
ソレイユ
「僕はぱるるが飼っているペットなんだ、楽しそうにしている僕を見て犬になりたいという気持ちから作り出された人格なんだ」
みゆ
「なんか。。少しさびしいね」
ソレイユ
「そうなんだ、僕達一人一人はぱるるの心の傷や闇が生み出したとても悲しい人格たちなんだ、僕は陽気な性格で人畜無害なんだけど、その受けた傷や、思いや、恐怖によって、とても強い力を持った凶暴な人格もいる」
まりこ
「急に穏やかじゃない話になってきたね。。エニグマがいるってことね。
各人格についてもっと詳しくおしえてくれない?」
ソレイユ
「9人の人格は自らのことを外に知られるのを嫌うんで、詳しい情報は口止めされている、だけど皆は分身の元となったぱるるの事を愛していて、ぱるるが傷つくのが嫌だから協力しあって外から守っているんだ」
みなるん
「ぱるると直接話すことはできないの?」
ソレイユ
「ぱるるは未だ深い深い悲しみの中にいる、無理にコンタクトを取るとまた暴れる可能性が高い。。そしてそれを僕らはゆるさない」
みなるん
「君たちを納得させるにはどうすれば良いんだ?」
ソレイユ
「9人の人格は奥へ行けば行くほど力が強い、一番表面が一番弱い僕。
その人格が現れているときに一人一人説得すれば良い。
あと、ぞれぞれの人格は自分の手に余る場面に直面した場合、より強い人格にバトンタッチする場合がある。
僕ら同士は仲がいいんだ。」
みなるん
「その2つの経路を駆使して最深部のぱるるにアクセスすれば良いってことか。。かなり難しいな。。茅野司令は最悪ぱるるとコンタクトを取る必要があるかもしれないって言ってたけどこりゃ本部に任せたほうがいいなw」
島田
「力でこじ開ける経路があるなら、そこを通せば良いじゃないか!
おらおらおら!」
ソレイユ
「ダメー!僕らの目を通してぱるるも見てるよ!
僕たちを傷つけるものを絶対ぱるるは許さないよ!
二度と口を利いてもらえないよ!」
島田
「。。今のは。。冗談だよぱるる(消え入るような声)」
ゆいはん
「あ、ぱるるを好き過ぎる島田がしょんぼりしてるw」
まりこ
「そもそも、ぱるるが暴れったって、一体そのとき何があったの?」
ソレイユ
「そこは。。絶対話しちゃだめってぱるるに言われている。
だけど内緒で少しだけなら。。僕は最近同じ夢を繰り返し見るんだ。。
とても爽やかな日、ベンチに座っているぱるるの前にとても可愛いにこやかな少年が現れて、とても大切な話をしようとするんだ。
ぱるるも笑顔で耳を傾けるんだけど。。その時、少年がぱるるの目の前で惨殺される」
一同
『Σえー!』
ゆいはん
「て!ほとんど話してしまってるやん!」
みなるん
「それはひどい。。」
みなるん
「その少年は何を言おうとしたんやろ?」
島田
「そんなん若い男が、若い女に話す大切な話って一つしか無いじゃん」
まりこ
「けど当時、私達も同じ街に住んでたけどそんな話、新聞にも出てなかったよね?」
みゆ
「確かに。。今調べてもそんな事件は出てこないよ」
みなるん
「ことは世界政府も動かしかねない自体だからもみ消された可能性もある。
でも、ぱるるが傷ついて閉じこもり、9人の人格ができた経緯は大体わかった」
島田
「まさか。。好きな人を目の前で。。可哀想なぱるる」
みなるん
「取り敢えず、少しでもぱるるとコンタクトを取れる努力をしよう。
ソレイユ!次の人格に会わせてよ!」
ソレイユ
「いいよ」
みなるん
「えー!いいの?!
何か簡単ーw」
ソレイユ
「僕は一応仲間内ではナンバー1ソレイユって呼ばれているんだ、ナンバー2に会わせててあげるよ」
ソレイユはくるりと回ると胸に鍵穴があるように手を当て「かちり」とつぶやくと鍵をひねる動作をする。
そこから、慌てて部屋の隅へ移動しごそごそ一番上の服を脱ぎ始める。
そこから、慌てて部屋の隅へ移動しごそごそ一番上の服を脱ぎ始める。
ゆいはん
「またやん!また着替えてるやん!」
「またやん!また着替えてるやん!」
島田
「絶対、一番の下の服汗まみれだよな」
周りの野次を一切無視し、メイクを終え、最後に猫耳を頭に乗せ振り返るぱるる。
ソレイユ→にゃんしお
「ナンバー2にゃんしおニャン♪」
「ナンバー2にゃんしおニャン♪」
一同
『Σズコー!今度は猫か!』
ゆいはん
「絶対ぱるる遊んでるよな!絶対遊んでる!」
にゃんしお
「何のことかわからないニャン?
私はにゃんしおニャン」
みなるん
「(ぽんぽんゆいはんの肩を叩きながら)まあまあ、心の問題は難しいからここはぱるるのルールに従おう。
にゃんしお!次の人格に会わせてよ」
にゃんしお
「やだ」
一同
(うわ。。めんどくせえ)
ビーヨン!ビーヨン!ビーヨン!
みゆ
「後方から急速に接近する敵機4機あり!」
「後方から急速に接近する敵機4機あり!」
みなるん
「みゆ振り切れる?」
みゆ
「敵機は時速119キロで接近中。。意外と遅いんで一時間後には敵の索敵園内から出られると思います!」
みなるん
「よし、出来るだけ戦闘は避けたい最短コースで振り切って!」
みゆ
「了解!。。駄目です!敵の速度が2倍に上がりました。。4倍。。8倍!
現在、時速952キロで急速接近中!」
みなるん
「時速952キロ。。亜音速だと!?]
ビーヨン!ビーヨン!ビーヨン!
みなるん
「今度は何!」
「今度は何!」
みゆ
「前方から複数の敵機の反応その数約50!。。既に半包囲されてます」
ゆいはん
「誘い込まれたか!」
みなるん
「緊急戦闘配備!一度戦闘を交えた後、すきを見て一点突破を図る!
全員常にすべての情報を共有し、密集して対する!」
一同
『イエッサー!』
島田
「待ってました♪」
(舌なめずり)
敵の包囲網の中心で戦闘態勢を取る大場隊の前にゆっくりと舞い降りる4体のロボット。
パーマンロボ1号
「人間は少しプレッシャーを掛けると、行動がパターン化されて簡単に予測できるw」
「人間は少しプレッシャーを掛けると、行動がパターン化されて簡単に予測できるw」
パー子ロボ3号
「AIと比べて人間って何て単純なんでしょう」
パーやんロボ4号
「幹部クラスのわいらが来たからにはお前らの運命はここで終わりや」
ブービーロボ2号
「Σウッキー!」
みなるん
「まさか時速119キロっからの倍々スピードアップって。。"パータッチ"で飛んできたのか(汗)」
パーマンズ
『Σ何!』
ブービーロボ2号
「Σウッキー!」
パーマンロボ1号
「何故、我々の門外不出の秘技を知っている!?」
パー子ロボ3号
「1号まずいわ、私達の情報どこまで漏れているかわからないわ」
パーヤンロボ4号
「総司令官に連絡して"どこでもドア"で増援をお願いするか?」
ブービーロボ2号
「Σウッキー!」
みなるん
「。。あのう、ひょっとして総司令官って"ドラえもん"!?」
パーマンズ
『Σ何だって!』
ブービーロボ2号
「Σウッキー!」
パーマンロボ1号
「馬鹿な。。総司令官の情報はトップシークレットのはず、どこでそれを知った人間!」
パー子ロボ3号
「危険よ!これは危険よ!万が一の事があるかもしれない総司令の力を借りるのはやめた方が良いわ!」
みなるん
(馬鹿なのか。。こいつらは馬鹿なのか!?)
パーやんロボ4号
「知られた以上絶対に生かしちゃおけへんで!
ボスコロ助やれ!」
ボスコロ助
「わがはいの機械化侍部隊は強いナリよ!全軍突撃!」
ブービーロボ2号
「Σウッキー!」
敵味方全員
『Σ黙れ!このクソザル!』
一斉にコロスケーズが抜刀し大場隊に殺到した。
にゃんしお→アスカ
「ようやく私の出番が来たわね!」
「ようやく私の出番が来たわね!」
みなるん
「いきなり簡単に人格チェンジきたー!」
ゆいはん
「ぱるるそれ。。コスチュームからしてアスカやと思うけど。。
目どうなってんのん!?つけまつ毛多すぎ!」
まりこ
「海外の反応がヤヴァいやつやー!」
アスカ
「私の弐号機はどこ?」
一同
「。。。」
アスカ
「あった!」
島田
「おっとぅ」
島田の背中にぴょこんと飛びつくアスカ。
アスカ
「行けー私の弐号機ー」
「行けー私の弐号機ー」
(※完全なる沈黙と重苦しい空気)
島田
「あ。。あおーん!あおーん!」
「あ。。あおーん!あおーん!」
ゆいはん
「ぱるるを好き過ぎる島田が、自らを犠牲にしてぱるるが滑るのを止めた!」
まりこ
「なんて恐ろしい。。」
みなるん
「島田、悪いけどもう敵が目の前だぱるるは任せた!」
まりこはブラック・リバーの火砲を使い敵へ斉射。
みゆは能力を発動しピアノの音色で全員の士気高揚。
(全能力補正アップ:非常に優秀な支援スキル)
みなるん、ゆいはん、島田は装甲車を囲むように三手に分かれ殺到する敵を次々に破壊していく。
みゆは能力を発動しピアノの音色で全員の士気高揚。
(全能力補正アップ:非常に優秀な支援スキル)
みなるん、ゆいはん、島田は装甲車を囲むように三手に分かれ殺到する敵を次々に破壊していく。
ゆいはん
「こいつら。。確かに強い!」
「こいつら。。確かに強い!」
みなるん
「こちらの手傷が多い、少しずつ削られてる気分だ」
島田
「このままじゃ、らちがあかない!
キャプテン、能力を発動するよ!」
アスカを背負ったまま地面をつかむ島田。
アスカ
「モード反転、裏コード。。」
「モード反転、裏コード。。」
島田
「いや。。ぱるるそんな技じゃ。。」
アスカ、島田
『Σザ・ビースト!』
ゆいはん
「実は島田もノリノリやん!」
Σアオオオォォォーン!
島田が獣のごとく敵中に飛び込み、あちこちででバラバラになったコロスケの噴水が上がる。
当然、島田は周囲から一斉に切りつけられるが、その傷は瞬時にふさがった。
アスカ
「キャッキャ♪キャッキャ♪」
「キャッキャ♪キャッキャ♪」
みなるん
「偶然にも似た能力だったかw
ウルヴァリンみたいに闘争心とリジェネレイト(自己再生)に特化した能力なんだけどねw」
みゆ
「相変わらず野蛮な能力だなあw」
ぽと。
島田
「あ。。ぱるる落とした」
「あ。。ぱるる落とした」
一同
『Σえー!』
落ちたアスカに一斉に群がるコロスケーズ。
と、急に彼らの動きが止まる。
と、急に彼らの動きが止まる。
ピーピー!ヒューヒュー!
(ノリまくるコロスケーズ)
(ノリまくるコロスケーズ)
みゆ
「うはあ!リクエストきた!ちょい待ち!」
「うはあ!リクエストきた!ちょい待ち!」
リズミカルな曲が流れ出し、コロスケーズ達が飛び跳ねる。
みなるん
「まさか。。世界が恐れるロボット軍団にこんな弱点があろうとは。。」
「まさか。。世界が恐れるロボット軍団にこんな弱点があろうとは。。」
島田
「戦闘中にカラオケするやつなんかおらんからなあ」
ゆいはん
「へー、多重人格って便利なもんやってんな」
まりこ
「ぱるる~そのコスプレまた海外の反応がヤヴァいやつだよ~」
Σピーピーピ!Σヒューヒューヒュー!
会場ならぬ戦場は更にヒートアップをみせた。
~戦場上空~
パーマンロボ1号
「これはどういう事だ!?おのれ、人類の新兵器か?
仕方がない。。」
パーマンズ
『Σ我らが相手だ!』
ブービーロボ2号
「Σウッキー!」
コンサートに講じる一団を尻目にゆっくりと舞い降りる4体の幹部ロボ。
パーマンズ
『Σ捻り潰してやる!』
『Σ捻り潰してやる!』
フービーロボ2号
「Σウッキー!」
全員、同時に飛行状態で急速に接近する。
みなるん
「データによるとパーマンズは全員パワー特化型のロボットだ!
力負けしないようにパワードスーツのサイコエネルギーをパワーに振って!」
「データによるとパーマンズは全員パワー特化型のロボットだ!
力負けしないようにパワードスーツのサイコエネルギーをパワーに振って!」
Σガガガキン!
2隊が激しくぶつかりあう音があたりに響く。
ブービーロボ2号
「ウッキー!」
「ウッキー!」
途中から軌道を変えひらりと空中へ舞うブービー。
みなるん
「しまった、ブラック・リバーが手薄だ!」
「しまった、ブラック・リバーが手薄だ!」
パーやんロボ4号
「単純な引き算もできへんのか人間は、ブービーには既に拠点破壊を命じてあるわ」
みなるん
「まずい、残りの二人+1はファイタータイプじゃない」
まりこ
「止まれ!止まれ!止まれってばー!」
Σダダダダダダダダダ!!!
ブービーロボ2号
「Σウキキキキキキ!プルッキイイィィー!」」
「Σウキキキキキキ!プルッキイイィィー!」」
まりこが機関砲を斉射するも、その全てが簡単にかわされる。
そのまま弾丸の如きスピードでブラック・リーバーの天井で曲を奏でている、みゆに突撃する。
そのまま弾丸の如きスピードでブラック・リーバーの天井で曲を奏でている、みゆに突撃する。
みゆ
「きゃー!」
「きゃー!」
Σガキン!
みゆ
「川栄!」
「川栄!」
寸前の所で川栄が割って入り、忍者刀でブービーの拳を受け止める。
ヒビのはいるブビーの拳。
ヒビのはいるブビーの拳。
川栄
「そのままー!とう!」
「そのままー!とう!」
川栄は体制を崩したブービーを抱きかかえて地を蹴り高く跳ぶ。
ブービーは必死にもがくが関節を決められて逃れられず、マントもしぼんでいるため飛行能力を奪われ、自由落下を始める。
ブービーは必死にもがくが関節を決められて逃れられず、マントもしぼんでいるため飛行能力を奪われ、自由落下を始める。
みなるん
「おい。。あの技YouTubeで見たことがあるぞ。。」
「おい。。あの技YouTubeで見たことがあるぞ。。」
ゆいはん
「あれは確か忍者カムイが使う必殺技。。」
川栄
「Σイズナ落としいいぃぃ!!!」
Σどっごーん!
地より伝わる衝撃波に一同一斉に振り向く。
川栄
「Σこれぞ我の信じる唯一無二の忍者の理想像!」
「Σこれぞ我の信じる唯一無二の忍者の理想像!」
ゆいはん
「いや、またパクってるやん!」
みなるん
「安定のブレブレ感w」
島田
「ロボットの重量が技の威力を上げてるな」
まりこ
「川栄、体は大丈夫?」
川栄
「ようやく全快してござる!
拠点の守りは私に任せるでござる!ニンニン」
ブービーロボ2号
「ビービー、ガーガー」
首が曲がった状態で異音を発しふらふら立ち上がるブービー。
パーマンロボ1号
「ブービー、一度下がって自己再生につとめろ」
ブービーロボ2号
「ウ。。ビーガー。。キー!」
パーマンロボ1号
「人間がここまでやるとは。。我々も大技で挑むぞ!」
パーマンズ
『とう!』
一斉に空中に飛び上がる3体のロボ。
みなるん
「まずいぞ。。奴らの合体技といえば言わずと知れた。。」
「まずいぞ。。奴らの合体技といえば言わずと知れた。。」
パーマンズ
『Σパータッチ!』
みなるん
「全員密集して完全防御!
みゆと川栄は車内に退避!
まりこはすかさず回避行動!」
パーマン1号
「一人欠けた分威力が半減するのが残念だがこれぐらいのことはできる」
どがん!
ずがん!
ぼがん!
ずがん!
ぼがん!
時速476キロの連結した3体の鉄の塊が、戦場を縦横無尽に駆け抜ける。
コロスケーズ
『わー!ぎゃー!』
『わー!ぎゃー!』
そのたびにバラバラになりながら吹っ飛ぶコロスケーズ。
みなるん
「これでは身動きが取れん」
「これでは身動きが取れん」
島田
「パータッチって手と手、心と心をつなぐ平和の象徴じゃないの!?
パーマンのOP好きだったのになあ」
ゆいはん
「あ!ぱるるが危ない!」
ミクはくるりと回ると胸の前で鍵をひねるジェスチャーをする。
ミク→スケルトン
「かちり☆ナンバー5、スケルトン!
死んだふり~」
「かちり☆ナンバー5、スケルトン!
死んだふり~」
まりこ
「ぱるるそれ意外と話題にならなかったハロウィン・ナイトの衣装じゃん」
みなるん
「機械のセンサーがそんなコスプレで死体と誤認するかな?」
びゅんびゅんスケルトンの上を通り過ぎるパーマンズ。
みゆ
「調べたら、そのコスプレ全センサーに対するステルス効果が確認できたよ」
「調べたら、そのコスプレ全センサーに対するステルス効果が確認できたよ」
みなるん
「何と!たかが趣味だと思っていたら、まさか軍隊レベルの特殊素材のコスプレがあろうとは。。
ぱるる~そのままそのまま~」
ゆいはん
「もう、縮こまってるのもあきたわ!能力発動するで!」
島田
「えーここでー!ちょい待ち!」
みなるんと、島田は飛び退き。
ゆいはんは防御を解き、すくっと立ち上がると敵前に一歩出る。
ゆいはん
「能力発動!Σ燃える闘魂!!!(バーニングハート)」
どうん!
ゆいはんを中心に火柱があがる。
みなるん
「ゆいの能力は自らの精神力を燃やしつづけ炎を操る能力。
思いが強ければ強いほど無制限に温度を高める事ができる」
「ゆいの能力は自らの精神力を燃やしつづけ炎を操る能力。
思いが強ければ強いほど無制限に温度を高める事ができる」
イノキ、ボンバイエ、イノキボンバイエ、ファイ!ファイ!ファイ!ファイ!
チャーチャーラ、チャチャー、チャーラ♪
(どこからともなく流れる超有名な入場曲)
ゆいはん
「みゆ、やめい!
この力は精神の消耗が激しいから一気に決着をつけるで!
1000度。。2000度。。3000度。。今の私の拳は鉄をも溶かす」
「みゆ、やめい!
この力は精神の消耗が激しいから一気に決着をつけるで!
1000度。。2000度。。3000度。。今の私の拳は鉄をも溶かす」
パーマン1号
「我々の技を単純に考えているようだねw
パーマロゲンにより装甲はダイヤモンド並みに硬く、パワーは一般兵の6600倍に強化、これを重力を曲げて飛行させている。
この硬度と力と重力の衝撃波を受けれるものなら受けてみろ!」
パー子ロボ3号
「溶かされる前にお前の心臓をぶち抜いてやるわ!」
ゆいはん
「やれるもんやったら、やってみい!」
Σおおおおおおおおおおお!!!
ゆいはんに突撃する三体。
互いの叫びが重なる。
~少し離れたスクラップだらけのコンサート会場~
どさり。
スケルトンの前に黒い人影が落ちる。
その人影は歯車やネジなどのガラクタが固まってできていた。
それは、ゆっくりと立ち上がるとスケルトンに近づき右手を差し出す。
スケルトン
「あなた私が見えるの?」
スクラップ人形
(こくこくうなずく)
「あなた私が見えるの?」
スクラップ人形
(こくこくうなずく)
スケルトンがスクラップ人形の手を握った瞬間、強烈な衝撃波が彼女を襲う。
スケルトン
「Σぎゃあああああー!!!」
「Σぎゃあああああー!!!」
Σキュンキュンキュン!世界的脅威が確認されました!
Σキュンキュンキュン!世界的脅威が確認されました!
Σキュンキュンキュン!世界的脅威が確認されました!
戦場の全端末からけたたましい警報音が鳴り響く。
Σどどどどどどどどぼかん!
と、同時に戦場の半分のロボットとパーマン1号以外のパーマンズたちが大爆発をおこす。
みなるん
「世界脅威だと!」
「世界脅威だと!」
島田
「警報音初めて聞いた。。」
みゆ
「コード判明ブラック!死神です!」
みなるん
「最悪だ!このフィールドの理(ことわり)を改変されてしまう!
本部にラプラスの起動を要請!
全員フィジカルキャンセラーオン!
準備が出来次第即リンケージ!」
みなるん隊
『イエッサー!フィジカルキャンセラーオン』
パーマンロボ1号
「全部隊フィジカルキャンセラーオン!
ボスコロ助がコロスケーズの中継になれ!
BABEL!防御プログラムの起動を要請する!」
スクラップ人形の体から機械部品が溢れ、今や巨人サイズまで膨れ上がっていた。
手のひらにはぐったりしたスケルトンが横たわっていた。
手のひらにはぐったりしたスケルトンが横たわっていた。
みなるん
「これが死神。。世界を滅ぼす力!」
「これが死神。。世界を滅ぼす力!」
-第二章-
«世界を滅ぼす力»完
(2017/01/06Google+にて公開)
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